ベータ
投資用語集 · リスクと統計
株価が市場全体にどれだけ連動しやすいかを示す指標。1を超えると値動きが大きく、1を下回ると小さくなります。
定義
ベータは、株価の市場に対する感応度を測ります。ベータが1なら、その株は市場とほぼ同じように動いてきたことを意味します。1.5なら、上下どちらにも市場より50%大きく、0.5なら半分の大きさで動いてきたことを示します。ベータがマイナスなら、市場と逆の方向に動く傾向があることになります。
ベータは過去のリターンから推定されるため、過去の姿を示すものであり、将来の約束ではありません。また、捉えるのは市場に関連するリスクだけです。ベータが低くても、1つの製品や訴訟といった固有の理由でリスクが高い銘柄もあります。ベータは、期待リターンの代表的なモデルであるCAPMの構成要素です。
公式
β = Cov(R_株式, R_市場) ÷ Var(R_市場)
Cov(R_stock, R_market) = 株式と市場のリターンの共分散、Var(R_market) = 市場のリターンの分散。
計算例
NVIDIAのベータは2.22です。市場が10%下落した場合、このベータの銘柄は約22%下落する傾向があります。Coca-Colaのベータは0.32で、同じ10%の市場下落では約3%の下落になりやすい水準です。
2つの銘柄のベータは大きく異なります。そのため、ベータの低い銘柄で組んだポートフォリオは、下落相場でも、ベータの高い銘柄で組んだものより穏やかに感じられるのが一般的です。
ATLASでの活用方法
ATLASは、企業ページにベータを表示し、「市場より大きく動く」のようにやさしい言葉で説明しています。ベータは、ボラティリティ、相関、ドローダウンとともに、リスク画面に表示される指標の1つです。
ATLASの関連機能:株式分析 →ATLASのツール一覧 →実在の銘柄で確認する
上の例では次の企業を使っています。各企業のページで詳しい数値をご覧ください。
よくある質問
ベータはどのくらいが良い水準ですか?
目的によって異なります。ベータが低いほど市場に対する値動きは穏やかで、高いほど上昇相場では大きな利益を、下落相場では大きな損失を生みやすくなります。
ベータは変化しますか?
はい。過去の一定期間のデータから算出するため、企業や市場が変化すれば動きます。
関連用語
この考え方を、ご自身の銘柄で試してみましょう
ATLASで企業ページを開くと、適正株価、上昇確率、リスク指標を並べて確認できます。
ATLASを試す →投資助言ではありません。ATLASの推定値は公開データに基づく統計モデルによって算出されており、誤りを含む可能性があります。過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。投資の前にご自身の状況をご検討ください。 免責事項