標準偏差
投資用語集 · リスクと統計
値が平均から一般的にどれだけ離れているかを示す指標。金融では、リスクを数値化する標準的な方法です。
定義
標準偏差は、数値の集まりが平均のまわりにどれだけ散らばっているかを測る指標です。週次リターンが平均のまわりに密集していれば標準偏差は小さく、ばらついていれば大きくなります。金融では、リターンの標準偏差がボラティリティの標準的な定義です。
標準偏差はデータと同じ単位で表されるため便利です。週次の標準偏差が3%なら、典型的な1週間は平均から約3ポイントの範囲に収まるという意味になります。ただし、利益と損失を同じように扱います。また、実際のリターンは釣り鐘型の曲線よりも裾が厚いため、極端な出来事が起こる可能性を過小評価します。
公式
s = √( Σ (rᵢ − r̄)² ÷ (n − 1) )
rᵢ = i期のリターン、r̄ = 平均リターン、n = 期間数。n − 1 で割ると標本推定値になります。
計算例
直近53週間のMicrosoft(MSFT)の週次リターンは、平均+0.16%、標準偏差5.14%でした。これを1年に換算し(52の平方根を掛ける)、年率ボラティリティは約37%になります。
標準偏差は週ごとの変動の幅を示すもので、株価が上がったか下がったかは示しません。それを示すのは平均です。
ATLASでの活用方法
ATLASは、リターンの標準偏差を長期的な水準と組み合わせ、価格レンジモデルのボラティリティの入力値として使っています。
ATLASの関連機能:株式分析 →ATLASのツール一覧 →実在の銘柄で確認する
上の例では次の企業を使っています。各企業のページで詳しい数値をご覧ください。
よくある質問
標準偏差1つ分とは、何を意味しますか?
釣り鐘型のデータでは、観測値の約68%が平均から標準偏差1つ分の範囲に、約95%が2つ分の範囲に収まります。実際の株式リターンは裾が厚いため、極端な値動きはこの法則が示すより頻繁に起こります。
なぜn − 1で割るのですか?
標本から推定する場合、n − 1で割ると小さな偏りが補正され、真のばらつきをより適切に推定できるためです。
関連用語
この考え方を、ご自身の銘柄で試してみましょう
ATLASで企業ページを開くと、適正株価、上昇確率、リスク指標を並べて確認できます。
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