回復確率
投資用語集 · モデルと確率
下落した株が、高値や購入価格など以前の水準まで、一定の期間内に戻る確率。
定義
回復確率は、投資で最も答えにくい問いに答えます。含み損を抱えているとき、一定の期間内に元の水準まで戻る確率はどれくらいか、という問いです。数学的には「初到達」の確率で、期限の最終日だけでなく、期限までのいずれかの時点で、価格が目標の水準に触れる確率を指します。
回復確率は、3つの要素に左右されます。価格がどれだけ上昇する必要があるか、その銘柄のボラティリティがどれほど高いか、どれだけの時間を見込むかです。差が大きいほど回復は難しくなり、ボラティリティが高いほどその水準に触れやすくなり(さらに下落もしやすくなり)、時間が長いほど有利になります。モデルは誠実な数字を示せますが、下落の原因が解消されたかどうかまではわかりません。
公式
P(T以内にHに到達) = Φ((−b+νT)/(σ√T)) + e^(2νb/σ²) · Φ((−b−νT)/(σ√T)), b = ln(H/S), ν = μ − σ²/2
H = 目標(例:過去の高値)、S = 現在の株価、b = ln(H ÷ S)、μ = ドリフト、σ = ボラティリティ、ν = μ − σ²/2、T = 年数、Φ = 標準正規分布の累積分布関数。
計算例
Nike(NKE)は52週高値の69.14ドルを46%下回っており、そこへ戻るには84%の上昇が必要です。年率ボラティリティが29%、長期ドリフトが7%の場合、1年以内のどこかの時点でその高値に触れる確率は約4%です。
これは水準に触れる確率であり、その上にとどまる確率ではありません。また、過去のボラティリティが今後12か月の妥当な目安になることを前提としています。
ATLASでの活用方法
ATLASの回復確率機能は、この計算を、ご自身の購入価格や銘柄の高値にそのまま適用し、期待ではなく確率を示します。
ATLASの関連機能:回復確率 →ATLASのツール一覧 →実在の銘柄で確認する
上の例では次の企業を使っています。各企業のページで詳しい数値をご覧ください。
よくある質問
下落した株は、必ず回復しますか?
いいえ。何年も以前の高値に戻らない銘柄は多く、戻らない銘柄もあります。確率は、下落の大きさ、ボラティリティ、見込む期間によって決まります。
初到達確率とは何ですか?
ランダムな過程が、期限までに少なくとも1回、ある水準に触れる確率です。期限の時点でその水準を上回っている確率より高くなります。
関連用語
この考え方を、ご自身の銘柄で試してみましょう
ATLASで企業ページを開くと、適正株価、上昇確率、リスク指標を並べて確認できます。
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